タムロン90mmマクロレンズ、45年に及ぶ進化と新たなる一歩
1979年、タムロンは初代90mmマクロレンズ「SP 90mm F/2.5 (Model 52B)」を発表しました。マクロレンズの用途が文献複写などに限られ、写真家たちから「人物撮影に使えて、最短撮影距離が短い中望遠レンズが欲しい」という声があがっていた時代。マクロ域でも使用でき、一般撮影向きの美しいボケ味や緻密な描写力を持つModel 52Bの登場は、まさに“革命”だったのです。以降、「タムキュー」の愛称で親しまれ、ネイチャーフォトグラファーやポートレート愛好家を中心に高く評価されました。
その後、当社の技術革新や、カメラのデジタル化といった時流とともに、「SP AF90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 (Model 272E)」や「SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD (Model F004)」などへ進化。2016年にはModel F004の次世代機として、「SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD (Model F017) 」を発売しました。デジタル対応のコーティング技術や、柔らかく自然なボケ味とシャープな描写力を持つModel F017は、今でも多くの写真家たちに支持されています。
そして、初代登場から45周年を迎えた2024年。タムロンのマクロ伝説を継承すべく、新たなミラーレス版の90mmマクロレンズ、「90mm F/2.8 Di III MACRO VXD (Model F072)」が遂に登場します。伝統的な思想に基づく高い描写力と最新技術を融合させた、新たな「タムキュー」の歴史を切り拓く1本です。
焦点距離:90mm
明るさ:F2.8
画角(対角画角):27°2' <35mmフルサイズミラーレス一眼カメラ使用時>
レンズ構成:12群15枚
最短撮影距離:0.23m
最大撮影倍率:1:1
フィルター径:φ67mm
最大径:φ79.2mm
長さ:126.5mm (レンズ先端からマウント面まで)
質量:630g
絞り羽根:12枚 (円形絞り)
※絞り開放から2段絞り込んだ状態まで、ほぼ円形の絞り形状を保ちます。
最小絞り:F16